氾濫する民間療法

hiaruron

医療機関で治せなかった難治性のアトピーの患者さんが次に頼るところは、民間療法ではないでしょうか。

ここ10年くらいのあいだに、アトピー性皮膚炎を対象にしたさまざまな民間療法や脱ステロイド療法が登場しました。

その一部をあげると、温泉療法や水療法、海水浴療法、光線療法などがあります。またアトピーに効くという健康食品もたくさん出回っていますし、エステティックサロンでもアトピーに効くと称するケアを行っています。

こうした民間療法の隆盛は、医療機関の治療に不信感を募らせている患者さんがいかに多いかを反映した結果でしょう。

民問療法のなかには、確かに効果を上げているものもありますが、まったく改善が見られない、あるいはいっそう悪化してしまう例も少なくないようです。

最近では、訴訟問題にまで発展したり、なかには死亡事故にまでつながった事例があるとも聞きます。

また、それらのなかには数十万円もかかるような器具が必要だったり、高額な治療費を一括払いで払わなければならないなど、利益を優先させているものも見受けられます。

患者さんの弱みにつけ込むような悪徳商法が存在しているのは、同じアトピー治療に関わるものとして非常に残念なことです。

民間療法に頼る患者さんは、ほとんどがステロイドに不信感を持っています。そして一つの民間療法がだめだと、次から次に民間療法を試し、さらにアトピーを難治化させてしまいます。

西洋的な治療のように客観的なデータで評価されていない民間療法は、患者さんが自分で試して、効果を実感するしかありません。

体質に合えば高い効果を得られることもありますが、みんながみんな体質に合うとは限りません。そこでいろいろな問題が噴出してしまうのです。

氾濫する民間療法のなかで、どれが自分に合う治療なのかを見極めるのはむずかしいことだと思います。こうした民間療法の氾濫も、患者さんを混乱に陥れている一因なのではないでしょうか。

管理人

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