ドライスキンかどうかは角質層の保湿能力で決まる

hiaruron

ドライスキンになりやすいかどうかは、この角質層の保湿能に左右されます。

この機能がしっかり働いていれば、外から取り込んだり体内でつくられた水を逃がすことはありません。

たとえ乾燥した冬場でも、比較的しっとりした肌を保つことができます。

ところが次の三つの要因が不十分だと、皮膚の保湿性は低下してしまいます。

一つは、皮膚のいちばん表面を覆っている皮脂膜です。皮脂は皮脂腺から分泌され、毛穴から外に出ます。そして汗腺から分泌される汗と混じり合って、皮脂膜を作ります。これはちょうど天然の保湿クリームのような役目を果たし、皮膚から水分が蒸発するのをくい止めます。

みなさんも経験があると思いますが、石けんで顔を洗うと皮膚がつっぱります。これは皮脂膜が洗い流されて、一時的に乾燥肌になるからです。このあと油分の入ったクリームなどで補うとつっぱりがとれるのは、その乾燥が解消するからです。皮脂膜はこのクリームのようなもので、適度な油分と水分を皮膚に供給してくれます。

年を取ると肌がかさついてくるのは、汗や皮脂の分泌が減少し、皮脂膜がつくられにくくなるからです。

二つ目は、角質層にある細胞間脂質の防御機能です。角質層は角質細胞が層をなすようにきれいに並んでいます。この細胞をつなぎ合わせているのが細胞間脂質で、ちょうど接着剤のような役目を果たしています。

きれいに積み上げたレンガの壁を思い浮かべてください。例えて言えば、このレンガが角質細胞で、レンガとレンガのあいだのセメントが細胞間脂質です。レンガがきれいに並び、細胞間脂質できっちり隙間がふさがれていれば、結合水となって水分が蒸発しにくくなるのです。

ところがこの細胞間脂質が少ないとレンガが接着されず、隙間が空いて層が形成されなくなってきます。そこで、水分がいとも簡単に抜け出ていきます。この細胞間脂質の主要な成分が、ヒアルロン酸や、セラミドという物質です。

三つ目は、角質層にある天然保湿成分NMFの存在です。これはアミノ酸を中心に構成されている水溶性の物質で、水分を取り込んで皮膚の保湿性を維持しています。また、角質にあるケラチンというタンパク質に水分を与えて皮膚を柔らかくします。

しかしこのなかで保湿作用に最も寄与しているものが、細胞間脂質であることが数々の研究でわかってきました。たとえば化粧品メーカーの花王では、皮脂膜と細胞間脂質を除去したときの角質の水分量を調べています。それによると、角質の水分量は皮脂膜ではなく細胞間脂質の減少に比例し、細胞間脂質を補うと水分量は回復すると報告しています。

なかでもセラミドの除去と相関関係が高く、セラミドが少ないほど細胞間脂質の保湿能は低下することがわかっています。

同じく花王と東京女子医大の共同研究では、アトピー性皮膚炎の人の肌は健康な人の肌に比べてセラミドの量が有意に少ないそうです。アトピーの人は症状のあるところだけでなく、きれいな皮膚の部分もセラミドが少ないそうですから、体質的にセラミドが少なくなっているといえそうです。

こうしたことから、アトピック・ドライスキンの原因にヒアルロン酸やセラミドの減少が深く関わっていることは、もはや疑う余地がないでしょう。

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