アトピー患者が激増し、難治化

hiaruron

今、アトピー性皮膚炎の患者は全国に1000万人以上いると推定されています。

この数字から単純に計算すると、国民の一割がアトピー性皮膚炎に罹っていることになります。

しかし私の実感では、その数字はもっと多いような気がしてなりません。おそらく子ども
が10人集まれば、そのうちの何人かは必ずアトピーでしょう。小学生のお母さん方のあい
だでは、今やアトピーという言葉は挨拶がわりに使われるくらい、アトピーはありふれた
病気になっています。

厚生省(当時)の調査によると、96年から99年の問に19歳以下の患者は23パーセント増
えています。この数字を見ても、かなりの勢いでアトピー患者が増加していることがわか
ります。

アトピーがこれほど蔓延するようになったのは、いつ頃からでしょうか。少なくとも私
が薬剤師になった20年前は、今ほど患者さんは多くありませんでした。症状もあまり深刻
ではなく、多くの子どもたちは小学生くらいになれば自然治癒していました。治療も比較
的シンプルで、処方どおりに薬を出せば、たいてい治っていたものです。

ところが今、アトピーはそう簡単には治らなくなっています。これまでの薬が効かない
ためにどんどん強いステロイドが開発され、最近ではプロトピックという免疫を抑制する
新しい薬も登場しています。

アトピーが増えているだけでなく、治りにくくなっていることも大きな問題です。思春期を過ぎても治らず、それが難治性に移行していくのです。また、大人になってから発症
する例も少なくおりません。アトピーはこれまで子どもの病気だと思われていましたが、
私の薬局には50歳代、60歳代の患者さんもいらっしやいます。

こうした状況から私か感じるのは、今のアトピーは昔のアトピーと違ってきているとい
うことです。これは皮膚科の医師も、口をそろえて言っていることです。

私の薬局は皮膚疾患の治療では定評があり、そのノウハウも蓄積してきました。アトピ
ー性皮膚炎の患者さんの相談もたくさん受けていますが、年々治療が困難になっていることを実感しています。

管理人

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